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粉飾決算、原子力事業の失敗、主力事業の切り売りと、日本を代表する名門企業が瀕死の危機に瀕している。東芝の凋落は、経済環境の変化や技術革新に対応できなかったからでなく、強大なライバルの出現により市場から駆逐されたからでもない、と著者。20年にわたり東芝を取材してきた著者が、歴代社長の「人災」という視点から、東芝崩壊の全貌を生々しく描き出す。権力に固執し、責任をとらず、思考停止したトップを擁する組織は必ず滅びる――これは東芝という一企業の悲劇でなく、日本の政官財の縮図であり、日本社会への教訓である。⇒人気ブログランキングへ